執筆と読書と雑談なブログ。毎日更新……だった。約一年ぶりにブログ復活の兆し。趣味は麻雀が追加されました。
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読了。久々に大声で言える。
「あー、面白かった!!」 ご馳走さまでした。 レビューは気が向けばそのうち。そういえば、面白いものを読んだらなんだかやる気も出て来た気がする。明日はなんか良い文章が書けそうな予感w PR
個人的ランキング、準神認定!
帰り際電車で読んでた今回のクライマックスはほんとにやばかった。感情の応酬が苦しいくらい伝わってきて、思わず涙ぐみました。今、とっても幸せです。 まあ冷静に感想を言うなら、このシリーズは読み手にスキルを要求するシリーズではないかと。 掛け合いに重点を置いた小説は数多あるにしてもここまで味のある会話の応酬を繰り広げる作家はなかなかいないのではないかと思います。まさに噛めばかむほど味が出てきたす。 台詞が字面だけ追ってると意味が分からなくなります。 状況や行間をしっかり読まないと、たまに何を言っているのかわからなくなる。 作者はよくここまで深い台詞がぽんぽんと思いつくもんだ。 実際、私自身この小説の台詞を全部意味を理解している自信がありません。 しかもそこに見え隠れするホロとロレンスの感情の生き生きしていることなんのって。 ある、とは分かっているのにどこでも明確な言葉として確認はしていない。 たまにほんとうに「ある」のか分からなくなって、相手を揺さぶる。 揺さぶる心情、揺さぶられる心情。 そのどれもがじれったいほど婉曲的で、それゆえリアルでみずみずしい。 立ちに立ったキャラクターもそれに拍車をかける。 素敵だなぁ、と思う。 そして繰り広げられる「商戦」。 商売の常識、定石、そしてその裏。 皆の裏をいかにかくか、協力者は信用に足りるのか、利益はリスクに見合うのか。 さまざまな方面からまさに商戦の名にふさわしい描かれ方がなされます。 描写もきちんと知らない人間にも理解できるように描かれているし。ただしぼやぼやしてるとやっぱり何しているのか分からなくなりますが。 その中に張られる伏線(罠)やその回収(回避)もなかなかのもので、平均は優に上回っている実力だと思います。 経済に関する実力とあわせて考えれば一流品です。 今回改めて思ったことですが、作風からいって、この作者も一般でも活躍できそうな方ですね。 あとこの本もある意味読む人を選ぶ本だと思いました。ウィザーズブレインほど露骨でないのが、ある意味では逆に落とし穴な気がしなくもないです。 評価……A+(ぶっちゃけSランク候補、かなり好みなので目がくらんでる可能性あり)
西尾の新刊が出てたので衝動買いしました。
てか彼、仕事しすぎです。今年は1月から12ヶ月連続大河ノベルとかやってるのに。 内容。 あれ? いつものキレがねぇ。 ずっと以前に出た『ぼくときみの壊れた世界』と世界観を共にしてるとのこの小説。 相変わらずトチ狂った連中が駆け巡る西尾節全開な小説でした。 あれ?お前死ぬの?とか。彼の小説ではもはやデフォっすね。 いろいろ予想外ではありましたが、なんだか今回はインパクト不足でした、個人的に。 病院坂の言葉を借りるなら、「慣れないことに慣れた」状態になってきているというか。西尾作のありえなさに慣れている自分がいます。 構成は相変わらずの似非推理小説。 や、そんな自慢げに推理されても読者にはとけねーし、みたいな。 割と人間関係を大事にするシリーズ。 あと加えるなら前作の主人公が実は結構好きだったりしたから、今回はだめだったのかな? 次があるなら串中弔士vs病院坂黒猫とか、あったら結構愉快かも。 評価……Cマイナス(ぶっちゃけファンだから買いました。損はしてない!) ……辛すぎたかも。
一晩で本を三冊読みました。
十二時間かかりました。 貫徹でした。 結論。 人間、やればできる! ……なにやってんだ受験生。 なにはともあれ、待ちに待ったウィザーズブレイン新刊ですよ! どれくらい待ったと思ってんだこのやろおおおおおおおおお!!! って感じですね。 6巻完結させるのにあやうく一年またぐところでした。あぶないあぶない。 さて内容ですが、 まさにウィザーズ・ブレイン! って感じで大満足でした。 路線はこんな感じで絶対に間違いがありません。三枝さん?間違ってませんよ。大丈夫です。 ついでにウィザに向かって「萌え」とか言った人、死刑です。(「燃え」とか言った人、仲間です。おめでとう。) あの話のどこに「萌え」があると? いや、実際個人の好みですけどね。 ただなんかウィザでまともサイトがないなー、とか思う今日この頃。 作りてー。でも受験だしー。 すざまじい葛藤が俺の脳内では展開されています。 さて、感想でも。 でもネタばれ無しで語るのはむずいな。 一言で言えばどこの純文学かと。 もうここまで「ひとりの命と多数の命」のテーマを貫くと、もはや三枝さんはそんな現実にトラウマでも抱えてるのではないかとか疑いたくなるほど頑なに固執しましたね。 今回で改めて思ったのが、どうやら三枝さんは錬を全体の主人公に据えているんだな、ということですね。 まさに新章の名にふさわしい展開でした。 これまでどこか世捨て人的な考えがあった錬。 そして自分が生きることに負い目だけを感じてきたフィア。 その二人の前を確固たる意見、生き様を持つ人々たちが駆け抜けていった話ではなかったかと、個人的には解釈しています。 二人にとって、ニューデリーで起こった今回の事件は転換期となるのでしょう。 あらゆる人が、今回は錬に、フィアに、問題を問い続けました。 思考することをやめていた二人は、これから悩んでいくのだと思います。 ――いまだ答えを出していない者だけが辿り付ける答えを求めて。 構成的になにより感嘆ものだったのは第九章 論理の戦場で展開された論戦ですね。 普通、テーマに関する論議を作中でキャラになんかやらせたら興ざめもんなんですが、三枝さんはすごすぎます。ていうかこれ、ちゃんと計算してやってるんですよね?って感じです。 ちゃんと議論している当人たちの背景が読者に伝わっているので、どちらの言葉も言葉以上に含むところがあり伝わるところがあります。どちらにとっても、それはただのテーマの議論ではなく(もちろん作中に大きく関わる議題でもあります)互いが負ければ大きなものを失う「戦い」の場になっていることが、おそらく読む者を飽きさせないのではないでしょうか。 どう考えても狙ってますが、本気で狙ってるのならそれこそ大学で研究するくらい価値あんじゃね?とか思う今日この頃。みなさまはいかがお過ごしでしょうか(何 最近ではもうウィザに戦闘とかいらなくね?とか思わなくもないです。 三枝さんはこの素晴らしい展開だけで食っていけます。 半分以上ファンが極端なのはあの難解すぎる設定のせいなのだから、いっそ捨てろ、とか。 いや、でもあの難解な設定があるからマザーの設定がしっかりしてたり諸シティだったり歴史がしっかりしてるんだけども。 ぶっちゃけなきゃないで寂しいけど。あの早すぎて俺の脳内ではスロー再生しかされないウィザ戦闘。 というわけで今回の戦闘。 とりあえず三枝さんの無限の発想力に感服。 あなたそのネタどこから引っ張ってきてんの? 基本的に極度のネタばれは避けているので詳細はなし。 まったく予想できませんでした。 錬、実は君弱いんじゃね説完全撤廃。 さて、なきゃないで寂しい、(実は大っ大っ大っ好きな)戦闘シーンにもテーマは絡んできている相変わらずなクオリティを発揮する三枝さん。 今回のメインの対戦カードは上巻を読んだ人ならなんとなく予想ぐらいは立っていたであろう、あの子とあの人です。さすが表と裏。 比較的キャラの仲良しさの目立つ(ある意味今回は異常だった)このシリーズですが、やはりというか、こことここは反発しあいますか。 まさにこの二人の対峙はテーマの体現でもある。 そこらへんも分かりすぎだ、作者。 おそらく、一生分かり合う事はないだろうな。 お互いが、お互いを理解しないだろう。 今回、いろいろな新事実が発覚してちょいシティの言い分が揺らぎました。 作中の世論も、読者意見も、これで少しは賢人会議派が増えるのではないかと期待しています。 しかし逆に言えば、少し賢人会議が有利すぎるこの現状はすこしバランスが悪いですね。三枝さんはそこのところのバランスとかはどう思ってるんだろう? ここからの各シティの言い分や意向が気にかかります。 でも月夜は最後にとてもいいことを言いました。 さて、だらだら続けると永遠に終わらなさそうなので、ここいらで一区切りつけようかと。 次の巻では放置の目立つ『龍使い』やら『人形』がようやっと絡むようで。『黒衣の騎士』も駆けつけるようですが、はてさて展開はまったくもって読めません。錬とフィアの行き先からもロンドンが絡むのは間違いないようですが、次回予告では北極もからむとのこと。ウィッテンが向かったのは南極?どっちにしろついに大気制御衛星が表舞台にその巨体を現す様子で。はたして『世界の解』とやらがなんかのか。作中の世界情勢に気をかけつつも、最後には青空の戻るハッピーエンド希望ということで、今回は例のあの人の台詞で締めようかとw 「どうか、全ての人々にとって幸せな未来を――――」 評価……S(一個価値。規格外) といわけで4巻読了。図書館に借りに行かねば。 |
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プロフィール
HN:
天野 雀
年齢:
34
性別:
男性
誕生日:
1989/11/24
職業:
高校三年生
趣味:
読書・麻雀
自己紹介:
大学生ニート。麻雀始めました。
物書き生命ぴんち。リハビリと休養に努めたいと思います。いや、努めちゃだめなの……か?
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