執筆と読書と雑談なブログ。毎日更新……だった。約一年ぶりにブログ復活の兆し。趣味は麻雀が追加されました。
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誰に向かって書いてるわけでも、誰かに読んでもらいたくて書いてるわけでもないブログだけど、今日は書いておきたいことがあるから少しだけ真面目な話を書いておく。いや、読んでもらいたくて書いてるわけじゃない、ってのは嘘か。本当は誰かに聞いてほしいんだけど、きっかけもなく話せるようなものでもないし、素面で全部語れるようなものでもないから、こんな「もしかしたら誰かに見てもらえるかもしれない場所」なんていう辺鄙なところに書き連ねるしかないのかもしれない。さしずめ『王様の耳はロバの耳』に出てくる穴、ってところだろうか。
今日俺は一冊のライトノベルを読み終えた。端的に言えば素晴らしい出来栄えで、あまりの素晴らしさに長々と良かった点を書き連ねたいところだが、たぶんそれは俺が書きたかったことからは外れるので割愛したい。ともかく俺は一冊の素晴らしい小説を読み、とても感動した。 そしてそれを読んでいる最中、「ああ、俺もこんな話が書きたい」「今自分が感じているような心の震えを、自分の力で、他人にも感じさせたい」そんなことを思った。要するに、自分が今読んでいる小説に「憧れた」。 話が少し前後してしまうが、俺は前々から、そして最近は特に、「俺は小説を書くことが果たして本当に好きなんだろうか」と考えていた。理由としては文章を綴ること、物語を紡ぐことそのものに、他の知り合いが語るほどの快感を覚えないからである。そして、その自問に対する答えが「実はそれほど好きではなかった」というものだったら、という仮定はもはや恐怖といっても過言ではない。なぜなら、それは俺と執筆における関係が、俺と野球における関係となんら変わりなかったということだからだ。 「俺は野球のことが、自分が思っていたよりも好きではなかった」。これが、俺が野球を八年間も続けた末にたどり着いた結論だった。特に俺の高校野球三年間は中学時代に対する「意地」でしかなかったのだと思う。それ自体は別に悪いことではないと思う。たとえ原動力がただの「意地」でしかなかったとしても、俺は高校で野球をすることでたくさんのことを学んだし、最後の夏に試合に出れたことは誇っていいことだとも思っている。でも、それとは別にあれだけ拘った野球というスポーツが、自分にとって「そんなに好きでもなかった」という真実はそれだけでショックなことだったのだ。 これと同じことが、「小説を書く」ということにも当て嵌まってしまうのではないか、同じことを繰り返しているだけなのではないか、俺が執筆という行為に拘っているのはそれが好きだからではなく、ただ単に重ねた年月に対する「意地」だけなのではないだろうか。そんな恐怖がここのところずっと頭から離れなかった。 だから俺は来年の新人賞に投稿する流れに乗った。これが書ければこの恐怖から逃れられると思った。だけど、俺は結局書くことができなかった。そして、俺は書くことを休むことにした。休めば最後に残った「意地」さえも消えてしまうのではないかという恐怖もあったが、とにかく書きたいネタも、書けるネタも、どこにも見当たらない、枯渇した脳内の探索に俺は疲れていた。あとはもう、休めば書きたいものもそのうち見つかる、という希望に賭けるしかなかった。 今日読み切ったの『とある飛空士への恋歌 3』はそんな折に読んだ一冊だった。俺はこの小説に憧れた。この作者のようなことがしたいと思った。そのとき、俺はやっぱり小説が書けるんじゃないかと予感した。それは確信と呼ぶにはあまりにも弱々しい閃きだったが、それでも、今の俺にはとても心強い予感だった。 ぶっちゃけて言えば俺に憧れの野球選手はいなかった。こんな風になりたい、なんて思ったことはなく、正直野球を観るのもあまり好きではない。観ているくらいならやりたい、そんなことを思っていた。ただ、周りを見渡すとその感性はどうやら普通ではなかったらしい。今から考えてみると、やはりそれは野球が「好きではなかったこと」の証左であるような気がする。今では俺にとって野球とは、「人より優れたい」「人に認めてもらいたい」という欲求をどうにかするための手段だったのではないかと思う。それにしてはあまり上手くなかったけれど。 しかし、小説は違った。小説を読むことは大好きだとはっきりと言える。また、書き手としても今一度「憧れ」を認識した。ああ在りたい、とそう思った。そう思うのであれば、きっとまだ頑張れるのではないかと思う。もしかしたら、俺は自分で疑うほど小説を書くことが嫌いではなかったのかもしれない。そう思うことができた。 とは言え、未だ自分の「書きたいもの」が見つかったわけではない。予感も予感であり、確信とまでは自分で自分に言い切れない弱さもある。だから、やっぱりもうしばらくは書くことをお休みしたいと思う。そして、目を開いて現実を生きて、その中で「書きたい」と自分の感性が叫ぶものを探したい。そのとき、きっと俺は初めて自分の小説が書けるんじゃないかと、そんな気がする。 また少し話が飛ぶが、今ここで目標を立てたいと思う。思えばここ二年、楽をして生きてきた。「楽をしては勝てず、楽しまなくても勝てず」とは中学の時野球の合宿で耳にした言葉だ。いつからだったか、座右の銘みたいなものにして生きてきた。野球と違い人生の「勝利」とはなんなのかなんてことは一言では表せない。しかし、それは「より良く生きる」ことであることは間違いないはず。そんなことを思う。最近は「楽しんで」はいたが、「楽をして」もいた。これでは座右の銘に反する。もう少し、ストイックに生きなければ。 そんなわけで、目標をとりあえず二つほど。ひとつは、春の長期休みに何としても「一カ月間の旅」を決行すること。おそらく、このタイミングがラストチャンスだと思う。そしてもうひとつ、夏の長期休みまでに何とか「塾講師のアルバイトにつくこと」。こちらも就職を真面目に考えるならそろそろうかうかしてられない。 そんなわけで、少しばかり真面目な内容を書いてみたわけだが、ここに書かれていることが口先だけにならないように尽力したい。こうして記事にしたのは自分に発破をかけ、プレッシャーをかけるためでもあるのだから。未来の自分、忘れるなよ。忘れたらならちゃんと読み返せよ。 我が人生に幸多からんことを。 PR |
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プロフィール
HN:
天野 雀
年齢:
34
性別:
男性
誕生日:
1989/11/24
職業:
高校三年生
趣味:
読書・麻雀
自己紹介:
大学生ニート。麻雀始めました。
物書き生命ぴんち。リハビリと休養に努めたいと思います。いや、努めちゃだめなの……か?
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